「見張りいぼ」を見つけたときの対応
「見張りいぼ」とは、子どもが硬い便をしたときに肛門が裂けてしまい、そのときにできた傷が炎症を起こすなどしてできた突起物のこと。
肛門の一部だけが細長く腫れているので、「こんなのあった⁉」と驚く保護者の人も多いかもしれません。
女の子にできる率が高く、多くは肛門の前方(12時方向)に見られます。後方(6時後方)や側方にできることもあるので、できる場所には個人差があります。
離乳食がはじまり水分量が減る時期の赤ちゃん~4歳ぐらいまでは「見張りいぼ」に注意したいところ。
放置しておくと膿が溜まってしまうことや傷が大きくなってしまうことがあるので、子どもの肛門あたりに見慣れない突起物を見つけたらなるべく早めに小児科受診をおすすめします。
以下に、家庭で「見張りいぼ」を見つけたときの対応を簡単にまとめました。
まずは小児科に相談
あまり慌てて受診をする必要がないと言われる「見張りいぼ」ですが、子どもが便をするときに痛がったり出血を伴ったりしているようであれば、なるべく早めにかかりつけの小児科を受診しましょう。
病院で肛門を見せることを嫌がる子どももいますが、ベッドで寝転がってもらう・トイレをするときのしゃがむポーズをとってもらうなど、とにかく傷口を小児科医に見てもらえるように頑張ってください!
自宅では食生活の改善や薬の塗布、お腹のマッサージで様子をみる
受診をすると塗り薬を処方されることが多い「見張りいぼ」。しかし、傷が薬で治っても再び硬い便が出ることで傷ができてしまうかもしれません。
子どもにはカルシウムや食物繊維の多い食事を用意するなど食生活の改善・水分摂取に気を配ってあげましょう。
便自体を柔らかくするお薬もありますが、まずは食生活の改善など生活の中で排便習慣を整えていくことを医師からは勧められると思います。保護者の人は大変ですが、子どものために頑張ってくださいね。
便を出しにくそうにしているのであれば、お腹を時計回りにゆっくりマッサージしてあげるのも効果があります。ひらがなの“の”を書くイメージで手を動かしましょう。
大人が肛門の状態をチェック!便をするときに痛がらない子どももいるので要注意
子どもによって腸内環境や腸の造りは異なります。排便時に痛がる子どももいれば、「見張りいぼ」になっていてもいつもと変わらない様子で便をする子どももいます。
自宅では「見張りいぼ」の経過観察を忘れずにしてあげてください。
ただし、排便をするたびに肛門のチェックをするのは大変なので、数回に1回のペースで「見張りいぼ」の確認をしてあげましょう。
いぼが大きくなっている・出血があるなど何か不安になるようなことがあれば小児科医に相談をしましょうね。
園では先生との連携も忘れずに
おしりの悩みはデリケートな問題。あまり周囲に言いたくないことではありますが、トイレを一人でできてしまう子どもの場合、排便をしても先生がチェックをする前に流してしまうことがあっても不思議ではありません。
出血を伴うような便になっていないかなど、改めて担任の先生に確認をしてもらう旨を伝えておいた方が安心かもしれませんね。
参考
赤ちゃんの見張りイボの治療|薬は?病院は何科?市販薬や放置するリスクについても | kosodate LIFE(子育てライフ) (epark.jp)